味の傾向:マイルド+コク
オススメロースト:フルシティ、フレンチ
コメント:前回好評につき再入荷しました。ケニアらしいコクが楽しめ、酸味は少なめ、深煎りもオススメです。
詳細情報
国名 :ケニア
エリア :ニエリ、テツ、ガキ、ガタイティ
農園 :ガタイティ生産者組合
標高 :1,720m
豆の種類 :SL28、SL34他
精製方法 :ウォッシュド
- ラズベリー、ブラックカラント、プラム、ブラウンシュガー、ラウンドマウスフィール、スパイシー、インプルーブ
ガタイティ生産者組合は、1656名の小規模な農民から構成されており、前身の農協団体から独立し、ガタイティ・ウォッシングステーションのみを有する1つの組織として2000年に設立されました。ナイロビから北へ160km、マウント・ケニアとアベルダレ山脈に挟まれた標高1720mに位置するガタイティは、年間を通じて涼しく快適な気候と赤い火山性土壌によるミネラルと有機物に恵まれ、コーヒー生産において最適な環境を有します。 農家はおおよそ120本のコーヒーの木を育てており、10月~1月にメインクロップを迎えます。生産品種はSL28,SL34がおよそ95%、ルイル11、バティアンが5%ほどとなっています。
選別を繰り返しながら
収穫は完熟したチェリーのみを収穫する事、そしてその日のうちにウォッシングステーションに持ち込むことが約束されています。運び込まれたチェリーは、そこで再び手選別が行われ、厳選されると共に均一な熟度に整えられます。生産処理はいわゆるケニア式と呼ばれる昔ながらの生産処理方法で行われており、果肉除去後はミューシレージを分解するために一晩発酵槽に漬けられ、翌日水路での洗浄、ソーキングが行われたのちに、アフリカンベッドでの乾燥工程に移ります。乾燥は毎日の気候に合わせて7日~15日掛けて行い、その間は手作業によるパーチメントの攪拌や選別が行われます。
持続可能な農業の実現を目指し
ガタイティでは、前年の収穫から積み立てた資金を元手に、組合員家庭の学費の前払い、植樹や肥料などの費用、緊急時の資金調達などをサポートする仕組みを作っています。また、農業知識のトレーニングや肥料や農具の提供、持続可能な農業に関する印刷物の配布などを通じて、コーヒー生産量を増やすことを長期的な目標に掲げています。生産量と質を高める事で、農民自身が生産コストを十分に賄え、持続的に最大限の報酬を得ることができるサイクルを作りたいと語ります。 また、ウォッシングステーションの老朽化が大きな課題で、ウェットミルを稼働するために多くの人出が必要な点、水の使用量、果肉除去機の稼働効率など、古い設備では生産処理コストが大きい為、設備投資を今後の大きな目標として掲げています。
2024年カッピングコメント
重厚感のあるロット華やかでスパイシーさもあり、ラズベリーやプラム、ブラックカラントなどのフレーバーの印象を感じました。ボディも重さがあり、重厚なケニアをお探しなら、おすすめしたい銘柄です。また、温度が下がるにつれ、甘さやアフターテイストがインプルーブする印象もありました。焙煎においては、豆の硬さからか若干水分抜きの時間や後半のカロリーをある程度要する印象はありますが、フレーバーの印象も含め、中煎りや深煎りにも向いているキャラクターのように感じます。重厚感のあるケニアを楽しんで頂けましたら幸いです。