味の傾向:酸味
オススメロースト:ハイロースト2
コメント:ジューシーさ、香りも高く後味の良さも抜群です。好き嫌いは分かれますが中毒性あります。12/22追加入荷しました
詳細情報
国名 :コスタリカ
エリア :セントラル・バレー、エレディア、サン・ラファエル
農園 :セロ・アルトミル/ウニオン農園
標高 :1,500m
豆の種類 :SL28
精製方法 :ナチュラル
カッピングプロファイル
- レッドカラント、グレープ、ブルーベリー、ダークチョコレート、レッドアップル、シルキーマウスフィール、ロングアフターテイスト
セロ・アルト ミルは、2006年に稼働したマイクロミルで、フェルナンド・エリアス氏とシルビア・エレナ女史の兄妹によって運営されています。コーヒー生産自体の歴史は非常に古く約80年の歴史を持ち、曾祖父のマヌエル・エリアス・カマチョ・エルナンデス氏の手で開拓されました。当時はこの地に食料品の小さな市場があったことからLa Pulpería農園(食料品店の農園)と名付け、畜産や野菜生産の傍ら、コーヒーの生産も行っていました。こうした様々な農産物を作っている事から、後にLa Union農園と名前を変えたそうです。その後、一度コーヒーの生産をやめて畜産のみを行ってきましたが、最終的に現在のコーヒー農園1つの形になったと言います。
マイクロミル設立後は、『品質』『環境』『社会性』の3つを柱として、厳密なトレーサビリティ管理の下で年間40ほどのマイクロロットを生産しています。農園主のフェルナンド氏は『それぞれのマイクロロットには土壌環境や品種、パルピング工程、乾燥工程など独自のストーリーが存在します。その1つ1つの意味する事を検証する事で、品質に対してベストなレシピが生まれます』とコーヒー生産のポリシーを語ってくれました。
徹底したトレーサビリティを活かしたナチュラル
その言葉の通り生産した全てのロットは、トレーサビリティ管理の意図を十分に活かして、ロットごとに土壌や葉の分析が行われ、品質についてもフィードバックをもらいながら、土壌バランスの調整・収穫のタイミング・手入れの方法・生産処理・乾燥方法などを試行錯誤してきました。
そして、ナチュラルプロセス1つをとっても幾通りかのレシピをつくり、品種や天候、収穫期の状況に応じてどのような乾燥方法が適しているか、それぞれの品種にとってベストな収穫のタイミングやミューシレージの厚さを考慮した適切な乾燥方法はどのような方法か。と、5年ほど試行錯誤を繰り返し、ようやく納得のいくクオリティを達成する為のいくつかのポイントや組み合わせ方が見えてきたと言います。
作り方自体には決して突飛で派手な方法は持ち込まず、堅実に1つ1つのロットに対して向き合う事が大切。そして、自分が育てているコーヒーと農園を信じきる事が良いコーヒーを作る秘訣だと語ります。
Emblematic Coffee of Costa Rica
同じ気候の1年は存在せず、毎年異なる気候条件の下でコーヒーの生産は行われています。その年に敬意を払い、その年に合った生産やプロセスを施すことが生産者の技術であり、大切な事だと教わりました。
スペックや品種の希少性のみに囚われることなく、生産者が持てる技術を投じて自信を持って作ったコーヒーだからこそ、生産者と消費者の成長、そして良好な信頼関係が育まれると信じています。
Emblematic Coffee of Costa Ricaは、こうした信頼関係の原点に立ち返り、生産者・ミル・気候と生育条件、そして土壌のキャラクターそれぞれの“らしさ”を表現し、生産者自身が自分たちの顔だと象徴するコーヒー(Emblematic Coffee)を伝えたいと立ち上げたプロジェクトです。
その類い稀な風味特性の裏側に、生産者の想いが色濃く表現されたコーヒーをお届けします。
2024年カッピングコメント
ブルーベリーやブドウ、プラムのようなハッキリとしたナチュラルならではのフレーバーとダークチョコレートのような甘さから、強さと濃厚さのあるロットに感じました。マウスフィールの質感もシルキーで立体感もあり好印象でした。また、アフターテイストもフレーバーの強度もあってか長く感じられ、華やかなフレーバーだけでなく甘さの余韻も長く感じました。比較的ワイニーな傾向のナチュラルではありますので、やや好みは選ぶかもしれませんが、今年も楽しんでい頂きたい銘柄の1つです。