【限定豆】ブラジル カッシャンブー イエローカトゥアイ Double Caxambu

【限定豆】ブラジル カッシャンブー イエローカトゥアイ Double Caxambu

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味の傾向:①マイルド系 ②酸味系

オススメロースト:シティ1~2 ハイ3〜シティ1

コメント: 熱い時少しスパイシーさを感じますが、冷めた来た時の甘い香り、後味の良さが秀逸でした。浅い焙煎で優しい酸味系、アナエロビック製法でかつウォッシュドという新たな手法で強い酸味が苦手な方にオススメです。

詳細情報

国名    :ブラジル

エリア  :ミナス・ジェイラス州トレス・ポンタス

農園   :カッシャンブー農園

標高   :930m〜1,150m

豆の種類 :イエローカトゥアイ

精製方法 :ダブル・カシャンブー(アナエロビックウォッシュド)

 

グレープ、フローラル、ストーンフルーツ、ブラックティー、ビターチョコレート、タータリック、クリーミーマウスフィール、ロングアフターテイスト


カッシャンブー農園は、ミナス・ジェライス州で1世紀以上に亘ってコーヒーの生産を行ってきた一族で、現在は3代目のカルメン・ルシアさんが中心となり自身の家族と従業員家族と一丸となって高品質なコーヒー生産に情熱を注いでいます。品質のみならず、サスティナブルなコーヒー生産を目標に社会的なプログラムや雇用に献身的に取り組むカッシャンブー農園。50名17家族の従業員が農園内に暮らしながらフルタイムで働き、従業員の学習の機会を創るために農業学習サービスと提携、また子供たちの教育の為にも学校を作り教育の場を提供しています。
 環境への取り組みも近年力を入れており、ごみの排出防止、環境への啓蒙活動を地域を上げて行っています。農園においても、環境負荷のかかる農機具や大型マシンを採用せず、二酸化炭素排出量と水の使用量を減らし、コーヒー生産が自然と調和する形を模索しています。そうして環境負荷を軽減する事は、生物の多様性を促進し、水源を保ち、土壌を育て、コーヒー自体の品質向上と収量安定に繋がっています。また、土壌の育成においても木々の間の道に下草を植え保護する事で、土壌の微生物を育成。こうした自然のサイクルを意識する事で、土壌には不必要な化学肥料は投じず、有機的で健全な土壌を保っています。
 社員の雇用においては、従業員の暮らす家へ浄化槽やエコ設備を導入し、豊かな暮らしを整備したり、健康診断や健康管理の講座、余暇を楽しむスポーツイベントやランチタイムミーティングなど、従業員目線でのチームビルディング・雇用環境の充実を図っています。また、次世代に向けてラブラス大学やパラナ大学と連携した農業プログラムを行っており、講義や技術的研究だけでなく、インターンの受け入れや技術者の育成にも寄与しています。

WCTC2024チャンピオン

WCTC2024チャンピオン

2024年、カッシャンブー農園で働くジョナタン・アルメイダ氏がWorld Cup Tasters Championship2024で優勝。ブラジル初のワールドチャンピオンに輝いた事は、大きなニュースとなりました。ジョナタンは、カッシャンブーのあるトレスポンタスに生まれ、コーヒー農園で育った若者です。スペシャルティコーヒーの生産を重視するカッシャンブーで、スタッフとしてプロフェッショナルの仕事を学び、品種の選択、土壌の栄養、植え付けから収穫、乾燥方法に至るまで、コーヒー生産における幅広い経験を積んできました。
 コーヒーの品質を向上させ、適切なフィードバックサイクルを作るべく、焙煎とテイスティングについて学ぶ機会を得た事が、彼のカップテイスターとしての始まりです。カッシャンブーでは、様々な挑戦ができる素晴らしいチームメイトと環境があったと言います。
 2022年、初めて参加したブラジル国内のカップテイスターズチャンピオンシップでは、見事に3位に入賞。その後、1年間献身的な努力を続けて、2023年のブラジルのナショナルチャンピオンへ、そして2024年のワールドチャンピオンへ輝きました。
 現在もカッシャンブー農園の大きな柱として、品質管理や新しいアイデアへの挑戦を行い、更なる成長を目指しています。

Double Caxambu

Double Caxambu

本ロットDouble Caxambuは、そんなジョナタンが新たに取り組んだプロセスに付けた名前です。収穫後、チェリーはウェットミルにかけられ水路選別を経て果肉除去が行われます。果肉除去を終えたミューシレージ付きのウェットパーチメントは48時間の嫌気性発酵を行います。嫌気性発酵を終えると、再び48時間、今度は発酵槽にいれ、水洗。フリーウォッシュドコーヒーに仕上げます。俗にアナエロビックフリーウォッシュドとなる生産処理ですが、この2回の発酵工程からカッシャンブー農園では独自にDouble Caxambuと命名しました。
 ウェットパーチメントは、その後コンクリートパティオで乾燥され、初期乾燥ではパーチメントは薄く広げられ、豆の外側の余分な水分を乾燥させます。2日目以降、徐々にパーチメントの層を重ねながら、最終的に火山のような大きな山の形にパーチメントが積み上げられます。
 水分値が16%になると一度パティオから移動し、木製のレスティングタンクで15日間休ませ、水分値を均一に整えます。そして再びパティオに運び込み、水分値が11.3%になるまで仕上げ乾燥を行い、最終的に再び木製レスティングタンクで15日間休ませて完成させています。

 

2024年カッピングコメント

非常に特異なキャラクターかと言えば、比較や場合によってはそうとも言えないかもしれませんが、彼ら独自のダブル・カッシャンブー(アナエロビックフリーウォッシュド)の変化は大きく、ミナスジェライスのコーヒーと捉えた際に驚きは大きいように感じます。
 骨太でタータリックなアシディティの質感や、ブドウやストーンフルーツなど華やかなフレーバー、クリーミーで重さのあるマウスフィールなど、ブラジルらしからぬボリューム感のある風味特性が非常に面白く感じます。変な言い方ですが、グアテマラ(ウエウエテナンゴ)のコーヒーのような印象を受け、生産処理でこういう風にキャラクターが変わるのかと個人的にはとても興味深く、ユニークに感じました。あまり、アナエロビックウォッシュドに対して良いイメージがありませんでしたが、新しい発見を感じさせてくれましたので、この機会に是非楽しんで頂ければと思います。