カッピングプロファイル
ケニア カリンドゥンドゥ・ファクトリー
ケニアは、隣国エチオピアに比べコーヒー生産の歴史は浅いものの、理想的な気候と肥沃な火山性土壌に恵まれ、世界的に高く評価される複雑でリッチな風味のコーヒーを生み出しています。現在は小規模生産者が全体の約2/3を占め、農協組織を通じて品質を守りながら生産を続けています。
カリンドゥンドゥ・ファクトリーは、ニエリ県マシラ郡に位置し、北東にマウント・ケニア、西にアバーデア山脈を望む火山性赤土のエリアにあります。1985年に設立され、現在はバリチュ生産者組合に属し、約520名の農家が所属。学費援助や農業研修、施肥支援などを行い、生産者の生活と品質向上を支えています。
周辺農家はコーヒーのほか、茶・トウモロコシ・バナナなども栽培し、ユーカリやマカダミアをシェードツリーとして活用。メイン収穫期(10〜1月)には、200本ほどのコーヒーの木から熟度を見極めたチェリーを丁寧に手摘みし、工場で水洗処理と乾燥を行います。水源は近隣のタガティ川で、循環可能な設備を整えています。
カップコメント(2025年)
ホワイトグレープフルーツやマンダリン、アプリコット、黄桃など明るく華やかなフルーツ感。白ワインのような透明感ときれいな酸が印象的で、焙煎度によってラズベリーやダークチェリーのような風味も楽しめます。